中学受験に家庭教師は必要か|塾との併用3パターンと費用の目安

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わが子を中学受験塾に通わせていると、「塾だけで足りるのだろうか」という迷いが出てきます。周りが家庭教師を付け始めたと聞くと、うちも必要なのではと落ち着かなくなる方も多いはずです。

とはいえ、家庭教師は塾に加えれば費用も時間も増えます。本当に必要なのか、必要ならどう組み合わせればいいのかを見極めないまま付けても、成果につながるとは限りません。

家庭教師が必要になる家庭の条件から、塾との併用パターン、メリットと注意点、費用の目安までをまとめました。わが子に家庭教師が要るかどうかを判断する材料として読み進めてみてください。

中学受験で家庭教師が必要になる家庭の条件

中学受験で家庭教師を付けるべきかは、わが子がどんな状態かによって変わります。ここでは、家庭教師が必要になりやすい家庭の条件を見ていきます。

塾の授業についていけない子は家庭教師で補強する

塾の授業についていけなくなった子は、家庭教師での補強が向いています。集団塾のカリキュラムは進度が速く、1度つまずくと自力で追いつくのが難しくなります。宿題が期限内に回らない、授業の復習が追いつかないといったサインが出はじめたら、塾の内容を消化しきれていない合図です。塾の授業を消化しきれていないサインが、家庭教師を検討する入口になります

ここで大切なのは、塾を辞めるのではなく、塾で埋まらない穴を家庭教師で埋める発想です。塾のペースはそのままに、遅れた部分だけを個別に取り戻せます。まずは直近の塾のテスト結果と宿題の消化率を見て、授業に追いつけているかを確認してみてください。

Q. 塾に通わせているのに、家庭教師まで付ける必要があるのでしょうか。
A. すべての家庭に必要なわけではありません。塾の授業を消化できている子なら、家庭教師は要りません。宿題が回らない、特定の単元だけ極端に苦手といった状態なら、その穴を埋める手段として家庭教師が生きてきます。

特定の苦手単元を抱える子は家庭教師で集中して埋める

特定の苦手単元を抱える子には、家庭教師での集中的な指導が向いています。算数の図形や割合など、ある単元だけ極端に点が取れない子は少なくありません。集団塾では授業が先へ進むため、苦手な単元だけ戻って教え直してもらうのが難しくなります。苦手な単元を放置すると、その分野を前提にする応用問題まで解けなくなります。

家庭教師なら、弱点になっている単元に絞って短期間で集中的に埋められるのです。ほかの科目は塾に任せ、つまずいた1単元だけを依頼する使い方もできます。模試の単元別成績を見て、大きく落ち込んでいる分野を洗い出し、そこだけを家庭教師に頼むことを検討してみましょう。

共働きで家庭学習を管理しにくい家庭は家庭教師が支えになる

共働きで家庭学習を見きれない家庭にとって、家庭教師は学習の支えになります。中学受験は塾の授業だけでなく、家庭での復習や宿題の管理が合否を大きく左右します。親が仕事で付き添えないと、家庭学習が回らないまま成績が失速することもあるのです。特に高学年になると宿題の量が増え、見守る側の負担も一気に重くなります。

家庭教師は勉強を教えるだけでなく、学習の計画づくりや進み具合の管理まで担えます。親が手薄になる平日の時間帯を任せられるのが強みです。まずは平日の学習を誰が見るのかを見直し、手が回らない時間帯を家庭教師で埋められないか考えてみてください。

志望校の出題傾向に特化した対策が要る子はプロ家庭教師が向く

志望校の傾向に特化した対策が必要な子には、プロ家庭教師が向いています。難関校ほど独特の出題傾向があり、汎用的な塾の対策だけでは得点に結びつきにくい場合があります。志望校の過去問を熟知したプロ家庭教師なら、その学校の傾向に絞った指導ができるのです。同じ偏差値帯でも、学校ごとに記述の量や思考力を問う比重は変わります。

学生講師より費用は上がりますが、直前期の得点の底上げに直結しやすいのが利点です。第一志望が固まっている家庭ほど、投資の効果が見えやすくなります。志望校が決まっているなら、その学校の対策実績があるプロ家庭教師を探してみましょう。

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塾と家庭教師を併用する3つのパターン

塾と家庭教師は、塾をどれだけ軸に置くかで組み合わせ方が変わります。ここでは、代表的な3つの併用パターンを見ていきます。

併用パターン 学習の軸 家庭教師の役割 向く家庭
塾の補強型 苦手科目だけを週1回ほど補う 塾に通えているが弱点がある
苦手単元集中型 弱点の時期だけ短期で補う 費用を抑え必要なときだけ使いたい
塾なしの主軸型 家庭教師 学習全体の中心を担う 塾が合わない・マイペースな子

塾の補強型は塾を軸に苦手だけ家庭教師に任せる

塾の補強型は、塾を学習の軸に置いて苦手科目だけを家庭教師に任せる形です。併用のなかでもっとも多く、無理なく取り入れやすいパターンといえます。塾のカリキュラムはそのまま維持し、週1回など限定的に家庭教師を入れます。家庭教師は塾の置き換えではなく、塾で埋まらない穴を埋める道具として使います

塾のペースを崩さずに弱点だけを補えるので、多くの家庭に無理がありません。どの科目を任せるかは塾の成績から決め、塾の指導と役割が重ならないようにします。まずは塾のテストで落ち込んでいる科目を1つ選び、そこだけを家庭教師に頼むところから始めてみましょう。

POINT

まず塾を軸にするか、家庭教師を主軸にするかを最初に決める。軸が決まれば、家庭教師にどこまで任せるかも絞り込める。

苦手単元集中型は弱点のある時期だけ家庭教師を短期で使う

苦手単元集中型は、弱点が表面化した時期だけ家庭教師を短期で使う形です。通年で契約するのではなく、必要な時期に絞って集中的に補います。夏休みや直前期など、苦手を埋めたい期間だけ家庭教師を入れます。苦手が出やすいのは、範囲が一気に広がる5年生の後半や、過去問に入る6年生の秋です。

通年で頼むより費用を抑えられ、必要なときだけピンポイントで補強できるのが利点です。弱点が解消したら契約を終える柔軟さもあります。だらだらと通年で続けるより、目的と期間を決めた依頼のほうが成果を確かめやすくなります。つまずいた単元と時期を見極め、短期集中の契約に対応してくれる家庭教師を選んでみてください。

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塾なしの主軸型は家庭教師を学習の中心に据える

塾なしの主軸型は、塾に通わず家庭教師を学習の中心に据える形です。送迎や拘束時間の長い塾が合わない子や、自分のペースで進めたい子に向いています。家庭教師が学習計画から指導まで全体を担う形になります。学校や習い事の予定に合わせて、指導の曜日や時間を組める自由さもあります。

一方で、最新の受験情報や他の受験生と競う環境は、家庭教師と親で補わなければなりません。塾が持つ情報量や競争環境が手薄になりやすい点には注意が必要です。塾なしで進めるなら、外部模試の受験と志望校の情報収集を、親が主体的に計画へ組み込みましょう。

家庭教師を使うメリット

家庭教師の利点は、1対1で子どもだけを見る指導にあります。ここでは、家庭教師を使う主なメリットを見ていきます。

家庭教師は子ども一人のペースに合わせて教えられる

家庭教師の最大の利点は、子ども1人のペースに合わせて教えられることです。集団塾は全体の進度で進むため、理解が追いつかない子は取り残されやすくなります。家庭教師は1人だけを見るので、理解度に合わせて指導の速度を変えられるのです。

わかるまで戻って教えることも、得意な分野を先に進めることもできます。子どもの理解に合わせて内容を調整できる点が、集団指導との大きな違いです。上位の子はどんどん先へ、つまずいた子は基礎に戻ると、同じ時間でも中身を変えられます。わが子が集団の速度についていけているかを見て、合っていないなら個別の指導を検討してみてください。

家庭教師は苦手な問題をその場で質問して解消できる

家庭教師なら、苦手な問題をその場で質問してすぐに解消できます。集団塾では授業中に手を止めて質問しにくく、疑問を持ち越しやすくなります。わからないところを溜めたままにすると、苦手が積み重なっていくのです。算数や理科は前の単元の理解が次の単元の前提になり、疑問の放置が後々まで響きます。

1対1の家庭教師は、つまずいた瞬間に質問して理解し直せる相手です。疑問をその場で消せるので、苦手が大きくなる前に対処できます。小さなつまずきのうちに解けば、克服にかかる時間も短くて済みます。子どもが塾で質問できずにいるようなら、気軽に聞ける1対1の環境を用意してあげましょう。

家庭教師は送迎がいらず家庭学習の習慣づけまで任せられる

家庭教師は送迎がいらず、家庭学習の習慣づけまで任せられます。塾は送迎や通塾の時間が負担になりやすく、共働きの家庭には重くのしかかります。家庭教師は自宅に来る形やオンラインで受けられるので、送迎の必要がありません。夜遅い時間の送り迎えや、きょうだいの予定との調整に追われることもなくなります。

勉強を教えるだけでなく、家庭学習の進め方や机に向かう習慣づけまで見てもらえます。親が付き添えない時間の学習を任せられるのは大きな利点です。通塾の負担が家庭の重荷になっているなら、自宅で完結する指導への切り替えを考えてみてください。

家庭教師を使うときの注意点

家庭教師は利点だけでなく、付ける前に確かめたい注意点もあります。ここでは、費用や講師の質など、家庭教師を使うときの注意点を見ていきます。

家庭教師は塾に比べて1時間あたりの費用が割高になりやすい

家庭教師は、1時間あたりの費用が集団塾より割高になりやすい点に注意します。1対1で講師の時間を独占するため、単価は集団指導より高くつくのです。時給に加えて、入会金や管理費、交通費が別途かかる場合もあります。契約前に、時給だけでなく諸経費を含めた総額を確認します

使う時間を増やすほど費用は膨らむので、依頼する科目と時間は絞るのが基本です。塾費用に上乗せする形になる点も見落とせません。週2回に増やせば、月の費用はそのぶん倍近くまで膨らみます。契約前に月あたりの総額を試算し、家計の許容範囲に収まるかを確かめてみてください。

注意

時給の安さだけで選ぶと、入会金や管理費、交通費を含めた総額が想定より膨らむことがある。必ず月あたりの総額で比べる。

家庭教師は講師の力量によって指導の質が大きく変わる

家庭教師は、担当する講師の力量によって指導の質が大きく変わります。塾のように組織として品質が保たれるわけではなく、指導は講師個人の経験に左右されます。学生講師とプロ講師のあいだには、指導の質や受験の知識に差が出やすいでしょう。同じ会社に頼んでも、担当が代わると指導の進め方や相性がまったく変わることがあります。

子どもとの相性が合わないと、費用をかけても成果につながりにくくなります。誰が教えるかで結果が左右されるのが、家庭教師の難しいところです。契約前に体験指導を受け、子どもとの相性と指導の中身を見極めてから決めましょう。

家庭教師だけでは受験情報や競争する環境が不足しやすい

家庭教師だけに頼ると、受験情報や競争する環境が不足しやすくなります。1対1の指導は、最新の入試情報や志望校のデータが塾より手薄になりがちです。他の受験生と競う機会がなく、本番の緊張感にも慣れにくくなります。塾なら自然に入ってくる出願動向や併願校のデータも、自分から取りにいかなければ届きません。

模試の結果や志望校の情報は、親が主体的に集める必要があります。競争のなかで実力を測る場も、意識して用意しなければ得られません。塾なしで進めるなら、外部模試を定期的に受けて、わが子の立ち位置を確かめてください。

中学受験の家庭教師にかかる費用の目安

家庭教師の費用は、講師の種類や併用の仕方で変わります。ここでは、付けるかどうかを判断するための費用の目安を見ていきます。

家庭教師の時給は講師の種類によって3,000〜16,000円と幅がある

家庭教師の時給は、講師の種類によって大きく変わります。学生講師とプロ講師、トッププロでは、単価に数倍の開きが出ます。下の表は、講師の種類ごとの時給のおおよその目安です。

講師の種類 時給の目安
学生講師 3,000〜5,000円
プロ講師 6,000〜8,000円
トッププロ講師 10,000〜16,000円
オンライン 4,000〜5,000円

時給のほかに、入会金が2万円前後、管理費や交通費が別途かかる場合があります。同じ「家庭教師」でも、誰に頼むかで費用は大きく動くのです。学生講師に基礎の底上げを頼み、直前期だけプロに切り替えるといった組み方もできます。まずは依頼したい講師の種類を決め、時給と諸経費を合わせた費用を見積もってみてください。費用の内訳や会社ごとの詳しい比較は、姉妹記事にまとめています。

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塾と併用する場合は塾費用に月2〜3万円ほどが上乗せになる

塾と併用する場合は、塾費用に月2〜3万円ほどが上乗せになります。塾に通いながら家庭教師を週1回ほど入れると、派遣型の月謝はおおむね2万〜3万円が目安です。週2回にすれば上乗せは月4万〜6万円ほどになり、負担は一気に増します。併用の費用は、塾費用への上乗せとして考えます

上乗せ額は依頼する時間数で変わるため、時間を絞れば費用は抑えられます。塾を軸に、必要な分だけ家庭教師を足す発想が現実的です。受験学年で塾の費用が上がる時期と重なると、家計への負担は特に大きくなります。塾の年間費用に上乗せ額を足して総額を出し、支払える範囲に収まるかを確認しましょう。

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まとめ

中学受験に家庭教師が必要かどうかは、わが子の状態で決まります。塾の授業についていけない、特定の単元が苦手、家庭学習を管理しきれないといった条件に当てはまるなら、家庭教師が支えになります。

併用の仕方は、塾を軸に苦手だけ補う型、弱点の時期だけ短期で使う型、塾なしで主軸に据える型の3つに分かれます。まずは塾を軸にするか主軸にするかを決めると、家庭教師に任せる範囲が絞れます。

費用は講師の種類で時給3,000〜16,000円と幅があり、併用なら塾費用に月2〜3万円ほどが上乗せになります。付けるかどうか迷ったら、体験指導を受けて相性を確かめることから始めてみてください。

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